Bitchu瓦版  2010.11.20
吉備津・総社「みちくさ小道」
「高松城水攻め口伝」
主催:NPO法人 吉備野工房ちみち
 NPO法人吉備野工房ちみち主催、吉備津・総社「みちくさ小道」プログラム
清水家の末裔・清水男氏の語る秘話「高松城水攻め口伝」に参加してきました。
男氏は清水宗治公の兄、月清入道(げっせいにゅうどう)の直系16代目当主

遠くは兵庫より、歴男・歴女20名が集結。高松城本丸跡と、移動して総社宮でお話を聞きました。イザ!

高松城跡では、明治の初めに畑になっていた本丸跡を、周防の清水家に買ってもらった事。その時高松城の礎石が1つあったこと(現在行方不明)。おかやま適塾の講演会でもお話されていた石碑を目の前に、裏側の内容が、清水八将図を説明した文であるなど説明があり、見ると八将の名をいくつかすぐ見つけることが出来ます。また、安政に書かれた水攻めの絵、巻物もスルスルっとあけて本物を見せてくださり、みんなビックリでした。

移動して、総社宮。男さん曰く、「総社宮は全国にあるんですよ。市の名前になったのは総社市だけですけど。(以前、津山の総社宮と間違って訪ねた恥ずかしい思い出あり)
太閤記の再販本や、八将図、書家の高木聖鶴先生に書いて頂いた三持ちの事の書など、次から次へと出てきます。ガラス越しでなく、目の前に

岡山県通史に、昭和3年に山陽新報社(山陽新聞)がおこなった岡山県を代表する十傑投票で、宗治公がダントツトップだった事には、会場から「おー」と歓声。
菩提寺備中国分寺再建や、時世の句の説明、総社宮の話。男氏の清水家に伝わる話では、清水家は元々沼神社の宮司であり、沼神社は総社宮の池辺りにあったということです。(写真下) 

宗治公は九州生まれかもといった、ちょっとした歴史ミステリアスなワクワクする話も色々とご紹介くださいました。

お菓子(右が清鏡庵のお菓子、男さんの差し入れ、包み紙に宗治の花押)とお茶をいただきながら、楽しいひと時でした。企画してくださったNPOちみちの皆さんありがとう。男さん長丁場(計4時間)お疲れ様でした。大変充実した時間をすごさせて頂きました。追々にwebの更新に生かせていただきます。ありがとうございました。


とりあえず、持っていなかった歴史読本を注文します
八将図のカラーが載っていました
  Amazonでも買えます



尚、清水男氏がご紹介されていた本は、以前紹介したことがありますが、KKベストセラーズ「一個人」2010年9月号は見開きで水攻めの内容(初心者向き)、新人物往来社「戦国武将列伝」は甲冑が載っていますが、もう古書しか検索で出ません(似た名前があるのでご注意)。和歌山市立博物館の1999水攻め展の図録は完売しているそうです。今年の大坂城天守閣の「秀吉への挑戦」の図録は売ってました。歴史読本を除き購入してました。